裸足感覚で走るぞ!

再びDIY記事です。
今度はランニングで使用するサンダルを自作してみようと思います。
まぁ間違いなく「ランニングにサンダル!?」と反応される方が多いと思われますが、もっと言えば、7mmの薄っぺらでクッション性のほとんどない素材で作ります😏
近年では、これでもかと底をぶ厚くしてゴリゴリにクッションを効かせるのみならず、推進力を助けたりアーチ(土踏まず)をサポートしたりと、テクノロジー満載なランニングシューズを履いて走るのが一般化しています。
これに対して、底を薄くしてクッション性を減らし、機能と言えばせいぜい「小石を踏んでもケガしない!(痛くないとは限らない)」くらいの、まるで”裸足感覚”で走ることをコンセプトとした履物を『ベアフットシューズ』とよびます。まさに時代に逆行した産物です。これのサンダル版が『ベアフットサンダル』ということになります。
ベアフットサンダルは、メキシコ北西部の先住民族『ララムリ』が履いている『ワラーチ』と呼ばれるサンダルが元になっています。ララムリは”最強の走る民族”などと言われるような民族なのですが、そんな彼らがワラーチを履いて近代的な世界のトップランナーを圧倒してきました(ぜひネットで調べてみてください)。ちなみに、ワラーチは廃タイヤを自分の足の形に切り出して1本の紐で脚に固定するだけの、超シンプルな構造のサンダルです。
クッションの無い履物で走るなんてケガをするだけだろうと思われるかもしれませんが、そもそもゴリゴリにクッションを効かせたランニングシューズが登場したのなんて、せいぜいここ半世紀くらいの話しです。ヒトは、その解剖学・生理学的な特徴から、長距離を走るための機能を備えていることが認められています。つまり、ヒトは現代的なシューズが無くても走れるように進化してきているのであり、むしろシューズの持つ機能に頼らない走りこそ、我々が持つ本来の能力を活かした走りであると考えられます。
というような背景があり、私も日常的にベアフットシューズを愛用しています。ただ、流通が少なくて入手し辛いうえに、だいたい値段が高めです。しかも底が薄い故に物理的に長持ちさせるのは難しい(歩くだけなら結構長持ちします)。コストがかかることが悩みの種となります。
じゃあ自分で作ればいいじゃない ってね。
ベアフットサンダルのほとんどは構造がシンプルで、材料も少なく入手しやすいのですから。
というわけで、また前置きが長くなりましたが、
DIYします
今回使用する材料はこちら↓

- 靴底修理材(厚さ7mm)
- ガイロープ(太さ4mm、長さ10m)
- 強力テープ
また、これらの加工のために、はさみ、紙、鉛筆、サインペン、ライター、穴あけポンチ(4mm)、ハンマーを使用します。
ちなみに、今回作成するサンダルは『マンサンダル』といって、日本の方がワラーチを参考に試行錯誤して完成されたものです(何が違うかと言うと、主に使用する紐の種類と、それをどうやって通すかの違いです)。マンサンダル公式サイトがあって、そちらで作り方も公開してくださっているので、これを参考にさせて頂きます!(公式ではガイロープではなくパラコードを使用していますが、物は試しに、近所のアウトドア用品店で入手できるものにしてみました)
さて、まずはロープを150cmに2本カットします。

走っているうちに摩耗していくので、スペアとして2本追加して切っておきました。
続いて、切断面からほつれてこないように、ライターであぶります。

数秒あぶれば十分です。溶けてすぐに固着するので、これで安心。
こちらは熱を逃がすためにも置いておきましょう。続いて足の型をとります。

ただの白紙に足の輪郭を鉛筆で書き出します。横幅は少しだけ余分に切り出しておきましょう。
続いて、ロープを通すための穴を開ける位置を決めます。

写真では見にくいですが、穴は4カ所あけます。親指と人差し指の間に2カ所、内くるぶしの前方に1カ所(写真、鉛筆の先)、外くるぶしの前方に1カ所です。
穴の位置が決まったら、この足型を靴底修理材の上に置き、輪郭を靴底修理材に書き出します。チャコペンだと線が分かりやすいのでしょうが、私は自宅にあった普通のサインペンで書きました。あとは、その線に沿って修理材を切り出します。

写真は修理材を切り出し、キリで穴あけポイントに目印を入れているところ。目印はペンで書いてもよいので、先に説明した必要な道具のなかにキリは含めませんでした。

切り出し&穴の位置決めまでした修理材がこちら。キリでつけた目印は写真では全く分かりませんね😏
これがサンダル本体になります。
で、目印の通りに穴をあけましょう。

穴あけポンチは一般に革の加工に使われるタイプのものです。背面をハンマーで叩いて穴を開けます。下まで貫通するので要注意! 今回は2日分の新聞紙を下敷きにして行いました。

両側、計8カ所の穴あけが完了したものがこちら。これで本体は完成なのですが、今回はもう少し加工してみます。

前方の2カ所の穴の間(底側)にロープが通るので、穴の間に2mm程度の溝を掘ってみました。ロープが底に出っ張っていると走っている時に違和感がありそうなのと、ロープの摩耗対策として独自にやってみましたが、どれだけ効果があるかは分かりません🤔
ちなみに、溝を掘るために彫刻刀を使用しています。これも必須の工程ではないため、上記の道具に彫刻刀は含みませんでした。
あとはロープを通して完成なのですが、どのように通すかは細かいため省略します😏
参考にさせていただいたマンサンダル公式様が作り方を公開してくださっていますので、ロープの通し方を知りたい方は調べてみてください!
で、ロープを通したものがこちら↓

先に触れたように、裏にロープが出ますので、接着力の強いテープ(今回はゴリラテープを使用しました)で補強します。片側3カ所です。

これにて完成でございます👏
試しに履いて歩いてみたところ、横幅が大きすぎたので、余分な分のカットと穴の開けなおしを行って調整しました。
ついでに、前側に通るロープを捩じって、ちょっとしたアレンジ。

早速、試しに30分ほどスロージョギングをしてみました。使いこなすのが少し難しいとされるマンサンダルですが、もともとベアフットシューズで走っていたこともあり、特に違和感なく走れました👏
耐久力がどれだけあるかは、しばらく走ってみないと分かりませんね。
その耐久に関わりそうな気になった点や、今回初めて作ってみたことで今後改善できそうなことを書き出してみます。
- 使用する紐の太さより、一回り大きいサイズの穴あけポンチを使用しても良かったかも。穴と紐のサイズがジャストすぎて、紐が摩耗しそう
- 紐の太さは5mm以上でも大丈夫そう
- 底に紐が通る構造だが、紐の出っ張りはほとんど気にならない。今回は親指・人差し指間の穴の間に溝を掘ったが、無くてもいいかも
こんなところでしょうか。
おそらく2個目、3個目と作る機会があると思うので、自分用のメモとして残しておきます😏
最後に注意として、ベアフットサンダルでの走り方は、現代的なシューズでの走り方とは異なると思ってください。現代のシューズに慣れた人が急にベアフットサンダルに変更すると、高い確率で足を痛めます。
チャレンジしてみたい場合は、運動の専門家やランニングに詳しい方の指導を受けてからにしましょう!
